近代マーケティングの父 フィリップ・コトラー教授の知られざる魅力

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近代マーケティングの父 フィリップ・コトラー教授の知られざる魅力

ケロッグ卒業生が尊敬し憧れる人物、フィリップ・コトラー教授。
書籍などで、彼のマーケティング理論は 世界的に有名だが、その人柄はほとんど知られていない。書籍やメディアではあまり取り上げられていない コトラー教授の魅力に迫るべく、特別な許可を得て取材し、ケロッグ卒業生など関係者にもインタビューを行った。

取材・執筆 ケイティ堀内
 (Class of 1996, H&Kグローバル・コネクションズ

 

フィリップ・コトラー教授が来日するとあって、私は飛び上がるように喜んだ。

コトラー教授といえば、ケロッグ経営大学院の卒業生にとって、憧れ、そして尊敬する人物である。彼のマーケティング理論を学びたくてケロッグを選んだ人も多いし、彼の存在がなければケロッグがマーケティングの分野で世界一と呼ばれることもなかっただろう。アカデミックな世界で、ケロッグのブランドに大きく寄与した教授である。

「近代マーケティングの父」と称され、マーケティング界に偉大な業績を残したコトラー教授については、多くのメディアがすでにカバーしてよく知られている。わたしも、ラッキーなことにケロッグで先生の授業を受け、マーケティング理論を教科書や著書を通じて学んだ。しかし、彼の人間的な魅力についての情報は少なく、それを知っている人はほんの一握りである。一体、どんな人物なのか知りたいと思った。

今回、日本のケロッグ経営大学院同窓会の広報担当者として、コトラー教授来日のチャンスを逃すまいと、3日間の密着取材を敢行した。そして彼の素晴らしいマーケティング理論や提言はもちろんのこと、卓越した人徳の高さにも驚かされ、心を揺さぶられた。

すべてを伝えきることは出来ないが、できるだけ多くの人に、コトラー教授の魅力の真髄を知ってもらいたいと思い、取材で感じたことを連載で伝えたい。

テレビ東京の取材に答えるコトラー教授

 

コトラー教授が来日した

コトラー教授が10年ぶりに日本を訪れた目的、それは、カンファレンスを通じて、成熟市場に入った日本経済への処方箋を伝えることだった。

滞在中、テレビ東京や日経新聞、ダイヤモンド社など、多くのメディアが彼を取材した。そんな忙しいスケジュールの中、招聘団体のコーディネーターであるJMA(日本マーケティング協会・後藤卓也会長・嶋口充輝理事長)の石橋専務理事、そして服部氏の支援を得て、3日間、コトラーを密着取材することができた。

しかし、取材前は不安だった。なぜなら、コトラー教授は82歳とご高齢な上に、日本でのスケジュールはかなりタイトだったからである。もし彼が気難しい人物なら、ホテル、車の中、その他さまざまな場所でのインタビューや撮影が失敗する可能性があったからだ。

ところが、コトラー教授を空港で迎え、行動を共にして、その懸念はまったく不必要だったとわかった…。

多くの取材陣に囲まれるコトラー教授

 

ケロッグ卒業生が語るコトラー教授への思い

YKK株式会社 代表取締役会長 吉田 忠裕 (1972年卒)

私は23歳の時ケロッグに留学しました。マーケティングという分野では抜きんでて特徴があったビジネススクールだったからです。コトラー教授は、すでにマーケティングで先頭を走っていた方で、彼に憧れて入学しました。コトラー教授は、最初の授業のあと私を呼びとめ、日本のことや、なぜケロッグに学びに来たのかなど、いろいろなことを尋ねました。興奮して緊張している私は、そりゃもう大変でした(笑)。

ある日「今日は一緒に食事をしよう」と呼び止められました。どこか町のレストランに連れて行ってもらえるのかと期待したら、なんてことはない、学内のカフェテリアに連れて行かれました(笑)。しかも、白板がある部屋でした。そこでも、いろいろ質問されましたね。その度に、コトラー教授は僕が言ったことを白板に書く。そんな質問や議論を延々とやりました。

そういうところは、今も全然変わっていませんね。先生は、いくつになっても本当に熱心で、常に自分をアップデートされています。とにかくものすごい量の情報が彼の中に蓄積されている。それなのに謙虚で、まったくえらそうな態度をしないんですね。私にとっては大好きな、素晴らしい先生です。

再会を喜ぶコトラー教授とYKK吉田会長

内閣総理大臣官邸 内閣広報室参事官(国際・IT担当)  加治慶光 (1997年卒)

コトラー教授の存在そのものが、今の私を作っています。

私が民間企業から官僚となった動機も、コトラー教授のソーシャル・マーケティングを実現するためです。それだけ大きな影響を受けています。

以前、私が自動車会社に勤務していたとき、来日されたコトラー教授をご案内させていただく機会がありました。彼は、日本の自動車を見ていろいろ質問されました。そしてマーケティング的視点や、顧客の視点からいろいろアドバイスを下さいました。本当に好奇心が強く、細かいところまでよく見ておられる方だなと思いました。

それから、コトラー教授が、日本の刀のつばを購入されるのにお付き合いしたこともあります。先生は刀を見て大変喜んでくださっていました。わたしも楽しいひとときを過ごすことができました。

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