近代マーケティングの父 フィリップ・コトラー教授の知られざる魅力

Kellogg School of Management
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ケロッグの3つの魅力

ケロッグ経営大学院は、グローバルに活躍できるリーダーや経営者を輩出している。
そのケロッグの魅力をわかりやすく3つに分けて紹介する。

世界トップクラスのMBAプログラム

ケロッグは、バランスのとれたアカデミック・プログラムを提供しており、戦略やマーケティング、ファイナンスといった、経営に必要なハードスキルだけでなく、意思決定、交渉、リーダーシップといった、組織をリードしていく人材に必要不可欠なソフトスキルを習得するコースが提供している。さらに、テクノロジー、医療、NPOなど、各産業や業界に特化した「プロフェッショナル・プログラム」も用意し、コース数は200以上の多岐に渡る。これらプログラムを通じ、多様かつ複雑な課題を解決するスキルを体得できる。

プログラムをさらに強化、充実させるのが、実務的な刺激を与え続けるゲスト・スピーカーである。過去、P&G、マッキンゼー、グーグルなどの企業幹部や、さらに、ウォーレン・バフェット、ポール・クルーグマン、ジェフ・イメルト、ヘンリー・ポールソン元財務長官といった各業界を代表する多くの著名人が、キャンパスを訪れた(バフェットは、オフ・キャンパスにて)。

その結果、ケロッグ経営大学院は、ハーバード・ビジネス・スクール、スタンフォード大学経営大学院、ペンシルバニア大学ウォートン・スクール、シカゴ大学ブース・スクールとともに、世界的に最高の評価を受けているビジネススクールの一つとなっている。数あるビジネススクール・ランキングの中で、最も信頼性の高いものの一つといわれるビジネスウィーク誌では、集計開始以来、常にトップ5以内を維持し、1位獲得回数では最多を誇る。もちろん、マーケティングにおいては、ダントツNo.1を維持している。

フルタイムやパートタイムMBA、さらに、MBAともう一つの学位を同時に取得できるMMM(工学部とのジョイント)、JD-MBA(法学部とのジョイント)などのプログラム、PhDプログラム(博士課程)もある。エグゼクティブ向けMBAプログラムも高く評価され、アメリカ、香港、イスラエル、カナダ、ドイツなどでも受講可能である。

著名な教授としては、近代マーケティングの父といわれ、4P やSTP理論で有名な、Phillip Kotler教授がいる。 さらに、戦略論のDavid Besanko、IT&テクノロジー・マーケティングのMohan Sawhney、サプライ・チェーン・マネジメントで著名な Sunil Chopra、ファイナンスのMitchell Petersen、意思決定論のScott McKeon等、トップクラスの教授群が多くいる。また、実業界で実績を積み、教授に転身した教授も多く、元Baxter社CEOのHarry Kraemer(組織論/リーダーシップ)、ZS Associatesの設立者であるZoltners、クラフトフーズ出身のCalkins(ともにマーケティング)教授などがいる。

世界最強のコラボレーション型リーダー育成

多くの企業やリクルーターは、ケロッグが組織のリーダーとして、協力的にチームを推進する高い能力を持っていると評価している。このケロッグが得意とするリーダーシップ・スタイルがコラボレーション型リーダーシップである。

コラボレーション型リーダーシップとは、チームの目標を実現するために、国籍、価値観、職歴など多様な人々とオープンなコミュニケーションをはかり、各自の強みを組合わせて相乗効果を上げ、新しい考え方を受け入れる柔軟性、明確なビジョン、高い人間性でチームを導く、次世代型リーダーシップである。従来の指示管理型リーダーシップとは対極のスタイルである。

グローバルに活躍できるコラボレーション型リーダーを育成するために、ケロッグMBAプログラムにおいては、全ての授業でグループワークが課されている。生徒の三分の一が、アメリカ以外の外国人であり、文化、性別、職歴、宗教など、あらゆる点における “ダイバーシティ(多様性)”を重要視している。このダイバーシティを重視するカリキュラムを通じて、国や文化を超えて人々を束ね、変革や革新を実現し、目標を達成するコラボレーション型リーダーを育成している。

グローバル人財育成向けに、Global Initiatives in Management(GIM)という海外地域研究プログラムが用意されている。学生がリーダーとしてカリキュラムの作成、対象国での企業訪問先手配など、授業の一切を仕切るケロッグ名物授業の一つである。具体的には、一学期間を通じて特定の国や地域(日本、中国、東南アジア、アフリカ、ブラジル、ロシア、中東、南米、インドなど様々)の歴史、文化、経済、ビジネスなどの講義を受けたうえで、春休みに2週間、対象国・地域にて研修を受け、最終的に4~6人のチームで論文を作成するというものである。 また、Global Labという実践型プログラムにおいては、少人数で国際チームを組み、現実の企業をクライアントとして、コンサルティング・プロジェクトを行う。

2011年には、新しいタグラインが発表された;

“Think Bravely – We believe business can be bravely led, passionately collaborative and world changing”
― 勇気ある思考~果敢に導き、情熱的なチームを創り、
そして、世界を変えていく ―

混迷の21世紀。コラボレーション型リーダーシップで、社会に貢献するという強い意志を示している。

多様性、ソーシャル性、楽しさに富んだスクール・カルチャー

多様なバックグランドでありながら、ほとんどの生徒や卒業生に共通している価値観や行動様式がある。それが、多様性、ソーシャル性、楽しさに富んだケロッグ・カルチャーである。

ケロッグでは、個人プレーで一人勝ちするというのではなく、各自の高い能力を前提に、異なった能力や意見を組み合わせてチームで勝利するというマインドが重視される。この価値観が、授業だけでなく、課外活動などあらゆる面に行きわたっており、学生が主体的に企画・運営し、否が応でも多くの人々と交流し、協力する機会が用意されている。

例えば、生徒会、マネジメントなどの各種ビジネス系クラブ、ジャパンナイト、中国、インド、ヨーロッパ文化を学ぶイベント、グローバル・クラブや会合、ボランティア、スポーツ、スペシャルKという学生生活を愉快なミュージカル形式で演じるクラブなどもある。

生徒の三分の一が、アメリカ以外の外国人であり、文化、性別、職歴、宗教など、あらゆる点において “ダイバーシティ(多様性)”を重要視している。典型的なケロッグの教室には、インベストメント・バンカー、マーケティング、コンサルタントだけでなく、工場・生産マネジメント、NPO、医者、政府、教育機関、軍隊出身者もいて、非常に多様である。また、女性リーダー育成の支援も力を入れており、女性プロフェッショナル向けの会合・クラブ、エグゼクティブ・ウーマン向けセンターなどを提供している。

これら課外活動を通じて、多様なバックグランドを持つ世界各国の生徒たちと協力し、成果を出していく経験を積んで、楽しみながら成長していく。互いが活かされ、チームに貢献できるという喜びで、自主的で活発な活動が可能となる。そして、生徒間での助け合いが、強い友情に育ち、卒業後の強い人脈構築にも役立っている。

ケロッグのカルチャーは、在校生や卒業生という「人」が主体的に創りだしている。そして、このカルチャーが一貫しているのは、入学試験プロセスが大きく寄与している。学生が選考プロセスに主体的に関わり、学部での成績、GMATの点数、職務経験に加え、入学希望者全員には面接を課し、「共にチームを組みたい相手か」どうかを審査する。最終的には、ケロッグの適性としてのリーダーシップや、高い能力を有したチームプレイヤーだけが選ばれていく。こうして、ケロッグ・カルチャーが維持・強化されていく。