第5回
未来の自分への投資
野田 征吾アストラゼネカ株式会社 コマーシャルエクセレンス本部 ニューチャネル部長
これまで4回に渡り、私のこれまでの道のりをお話させて頂きました。
第5回目は、私がこれから目指していく道についてお話させていただき、締めくくりたいと思います。
自分の可能性を信じる
これまでを振り返ると、私は非常に恵まれた人生を与えられたと感じます。しかし初めから輝かしい道が用意されていたわけではありません。少しだけ常に努力していたのは、「自分の価値観で良いと感じたことは、素早く行動に移す」ということでした。これは、ときに軽率な行為に映ることは重々承知しています。ですが、人生は短い。その短い人生において、後悔のない生き方をするためには、このような判断と選択を迅速に実践していくことが大事ではないかと考えています。
さらに、楽天的に前向き思考をするようになってから、人生が切り開けていくような感じがしています。目指すべきゴールを定めたら、どのようにすればそこに行けるのかを考え、実行に移す。できない理由を考えるのではなく、常にできる道筋を描いていくことが大切であると考えています。
「人生は自分の意思と努力で切り開くことができる。そして、自分の可能性を信じる。」
私はこの言葉を心に抱きながら、挑戦をし続けています。Kellogg-HKUST EMBAでの学びや、そこで出会った仲間からの刺激を通し、もっと多くの日本人が世界で輝けるようになるべきであると改めて感じました。私も世界で輝けるようになるため、挑戦を続けていきます。
人生に自分の軸をもつ
私は定期的に自分と見つめ合う時間を作るようにしています。そして、年に1-2度は棚卸しを行い、目標の再確認と修正をしていきます。達成できた目標もあれば、そうでない目標もあります。ですが、大事なことはしっかりと再確認し、勇気をもって修正することだと思っています。
以下は私が自分と見つめ合うときに自問自答するものの一部になります。
自分の本音はなに?
自分の夢はなに?
5年後どうなっていたい?
10年後どうなっていたい?
今やっていることは、夢につながっているか?
なぜ妥協をするのか?それで良いのか?
短い人生で、夢につながるチャンスを掴み取る準備はしているか?
チャンスを目の前にしたとき、行動するイメージはできているか?
人生は思っている以上に短く、そしてその短い人生において、チャンスは思っている以上に少ないと思います。その貴重なチャンスを掴み取る準備を徹底的にしておくことは、目標を実現するためには、とても大切だと考えています。
私は、ほんの少しの行動が人生を変え、目標に向かって執着した人が夢を実現する、と信じています。その差は、最後まで目標に執着できるかどうかだと思っています。
最後に、この場を借りて、これまで出会った全ての皆さんに感謝をお伝えしたいと思います。それぞれのステージで、素晴らしい人々と出会い、そしてその方々からたくさんの刺激を受け取りました。その学びと自分の経験を化学反応させながら、人生の選択と決断を繰り返してきました。
一度きりの人生で、自分は何を追い求めたいのか、社会にどのように役に立ちたいのか、というように「自分の軸」を考え続けることが、人生を生き抜く上で重要なことだと考え、私は挑戦し続けていきます。
5回に渡り、コラムを読んで頂き、本当に有難うございます。一人でも多くの読者の方が、このコラムを通じ、少しでも何か刺激を感じて頂けたのであれば大変嬉しく思います。今後も志の高い皆さまと出会えるのを楽しみに、挑戦し続けていきます。
野田征吾さんによるコラムは、これで最終回です。
著者プロフィール
野田 征吾(のだ せいご)
アストラゼネカ株式会社
コマーシャルエクセレンス本部 ニューチャネル部長
[主な経歴・業績]
立命館大学経営学部卒。Kellogg-HKUST Executive MBA、2013年6月卒業。
住商リース㈱(現三井住友ファイナンス&リース㈱)に入社し、
半導体製造装置のリース・中古売買業務・部門運営等を行う。
2007年にGeneral Electric International Inc.のECLP (Experienced Commercial Leadership Program) に入社。2年間のプログラム終了後、日本GE㈱ GEキャピタル・ジャパンにおいてSFEリーダー、コマーシャル・エクセレンス部長、ストラテジック・マーケティング部長、シンプリフィケーション&グロース部長を歴任。
2013年4月にアストラゼネカ株式会社に移籍し、現職
[関連サイト]
AstraZeneca Global : http://www.astrazeneca.com/
AstraZeneca Japan : http://www.astrazeneca.co.jp/