第2回
英語と私
野田 征吾アストラゼネカ株式会社 コマーシャルエクセレンス本部 ニューチャネル部長
英語への挑戦は、TOEIC 345点からスタート
私は残念ながら帰国子女でもありませんし、これまで海外駐在する機会もありませんでした。
国語と日本史を頼りに、私立文系で大学入試を行い、立命館大学 経営学部に入学しました。その後も英語とは縁遠い生活をしていました。今でも忘れませんが、大学3年生の夏に最初に受けたTOEICの結果は、、、驚きの345点でした。友人からは鉛筆を転がしてとれる点数だと言われました(笑)。
冬に帰省した際に、就職活動の相談で、総合商社で働く友人のお兄さんに会ったときの一言。「英語はこれから必要だから、勉強しておいた方がいいよ。」。これをきっかけに、英語と向き合うことを始めました。
年明けの1月から早速NOVAに通い始めました(2006年に倒産!)。今になって振り返ると、もっと効率的な英語勉強法はあったと思うのですが、当時は英語を話せることが大切だと思い、NOVAを選んだのです。
入学した当初のクラスは、下から2つ目のクラスで、お孫さんが英語の勉強を始めたので一緒にやろうと思って入学されたお婆さんと同じクラスでした。自分の英語力の低さを痛感したときでした。
社会人になってからの、サバイバル・イングリッシュ
大学卒業後、住商リース株式会社(現在の三井住友ファイナンス&リース株式会社)に入社し、入社5年目で北米の営業を出張ベースでさせて頂きました。
当時のTOEICは750点程度。英会話学校には通い続けていましたが、英語でビジネスをするには非常に苦労が多く、また一人で行く出張は、毎回トラブルだらけでした。ですが、サバイバル・イングリッシュを積み重ねていくうちに、商談も纏まるようになり、物怖じもしないようになってきました。
「英語は結局のところ、慣れである」というのが、私の考えでした。ですが、サバイバル・イングリッシュのレベルでは、グローバル・カンパニーは採用してくれません。TOEICを860点、900点レベルに上げるため、私は杉村太郎さんが始めた英語塾「プレゼンス」の門戸を叩きました。
たった3ヶ月でしたが、仕事をしながら、英語脳を短期間で養うのは、非常にチャレンジングでした。自分を鼓舞しながら、明確な目標を常に描きながら、3ヶ月の月日を駆け抜けました。
この時ほど、死ぬ気で自分を追い込んで、物事に取り組んだことはありませんでした。「集中力」X「インプット時間」=「アウトプット」と、自分に言い聞かせながら過ごした3ヶ月でした。人生の転機は、死ぬ気で執念深く結果を追い求めたときにだけ、掴むことができるのではないかと、そのときに感じました。
そして、2007年7月にGE (General Electric Company)に、ECLP (Experienced Commercial Leadership Program: 2年間の営業・マーケティングの幹部養成プログラム) の枠で入社することができました。
必死になって取り組んだ結果、私は念願のグローバル・キャリアをスタートさせることができました。
野田征吾さんによるコラムは、次回も続きます。お楽しみに!
著者プロフィール
野田 征吾(のだ せいご)
アストラゼネカ株式会社
コマーシャルエクセレンス本部 ニューチャネル部長
[主な経歴・業績]
立命館大学経営学部卒。Kellogg-HKUST Executive MBA、2013年6月卒業。
住商リース㈱(現三井住友ファイナンス&リース㈱)に入社し、
半導体製造装置のリース・中古売買業務・部門運営等を行う。
2007年にGeneral Electric International Inc.のECLP (Experienced Commercial Leadership Program) に入社。2年間のプログラム終了後、日本GE㈱ GEキャピタル・ジャパンにおいてSFEリーダー、コマーシャル・エクセレンス部長、ストラテジック・マーケティング部長、シンプリフィケーション&グロース部長を歴任。
2013年4月にアストラゼネカ株式会社に移籍し、現職
[関連サイト]
AstraZeneca Global : http://www.astrazeneca.com/
AstraZeneca Japan : http://www.astrazeneca.co.jp/