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鈴木慶太

適職探し

鈴木慶太
(株)Kaien 代表取締役
東大経済 => NTTの内定辞退 => 留年後NHKアナウンサーとして就職 => 6年で辞めてケロッグへ => 外資系戦略コンサルに内定 => 内定辞退しKaien起業 という、ほとんど脈絡のないキャリアを積んできた人間が思う適職探しとは?

NHKは1週間で辞めたくなった

留年してまでメディアを目指し、第一志望のNHKアナウンサーとして働き始めたのが2001年4月。2ヶ月間の研修中に小泉政権が誕生するなど世の中はなかなかドラマティックに動いていたが、僕は自分の選択に絶望していた。アナウンサーとして能力が無いことが圧倒的にわかったからである。

それから6年間。楽しいこともあったがやはり苦痛だった。アナウンサーとしては活躍できない。自分には他に何かできることがあると思う。ただ安定した組織を出る勇気はなかった。ジャーナリストとしても独り立ちできないし(NHKについて内部で文句を言っていながらやはりNHKの看板がある故に自分の存在が認められている)、他業種へ転職という選択肢をリアルに考える自信もなかった。

一発逆転を目指しMBAを意識して奇跡的にケロッグに合格した時にはNHKでの職歴も2局目になっていた。

NHK時代の写真 10年ぐらい前だが今より老けている気がする

社長だってやりたいわけではない

 

NHK後の人生は自分でも信じられないほど偶然が重なっている。その出来事の積み重なりの結果として、発達障害の人の就労支援を生業とするようになって2年半。ゼロからの起業を体験したのだが、実は社長業というのはもっとも合わないと思っていた仕事の一つであったし、実は今でもそうである。

というのも、あまりリスクを取る方ではないし、独創的な考え方があるわけでもないし、特殊な才能・技能が備わっているわけでもない。色々な環境(東大という学府、NHKアナウンサーという珍しい仕事、ケロッグでの多国籍の環境、社会的に意義があると言われる事業の創造)に対応できてきたことはあるが、秀でたものがあるわけではない。

アナウンサーも起業・社長業も自分にはあわないと思っている。では前者はなぜ上手く行かず、後者は上手く行ったのか?

合った仕事ではなく合った目標を探す

残念な事実を言うと、自分に合った仕事なんぞわかるわけない。星の数ほどある職種から合ったものを探すというのは不可能かも知れない。発達障害の人は人一倍客観視が難しくって適性のある職種を探すのが苦手なのだが、発達障害の傾向がない人だって天職など本当はわからない。

僕の場合は発達障害の人たちに能力がありながらも周囲の理解が足りずに働ける人でも働けていない現実を知り、「それはどこかおかしい、アンフェアだ」とおもったことがきっかけである。その目標・価値観があるので、苦手な作業もなんとかやって行けているのだと思う。

適職ではなく、自分がフィットを感じる目標。言うのは簡単だが、腹の底から感じる目標に出会うのは容易なことではないと思う。それに出会えた体験から言うと、色々と無駄だと思うことも挑戦することと、自分に素直になる(心の声にきちんと耳を傾ける)ことが肝要だと思う。

ただ心の声を聞いて目標に進むと、自然な選択肢として、フリーランスか、起業か、スタートアップを含めた中小企業で働くことになると思う。結局は大企業・大組織だとマイルールが通用しにくくなる。仕事で自己実現をしようという大志を抱くと、まずは小さいフィールドで勝負を始めないといけない。結局はその覚悟ができるほど目標が自分の腹に落ちるかだと思う。

鈴木慶太さんによるコラムは、次回も続きます。お楽しみに!

著者プロフィール

鈴木 慶太
(株) Kaien 代表取締役

[主な経歴・業績]
2000年、東京大学経済学部卒。NHKアナウンサーとして報道・制作を担当。’07年からKellogg (ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院)留学。MBA。渡米中、長男の診断を機に発達障害の能力を活かしたビジネスモデルを研究。帰国後Kaienを 創業。今年(’12年)6月にダイヤモンド社から「発達障害の子をもった私が起業家になったわけ ~弱みを強みに変える全米№1のビジネスプラン~」を出版予定。

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